バイナリーでも使える移動平均線と3つの有効なトレードポイント
今日はテクニカル分析でよく使われる移動平均線について触れていくよ!
うん、前によく使われているインジケーターのところで教えてくれたよね。
そうなんだ。この移動平均線はシンプルだけど使っている人が多いもの。じゃあ早速見ていこう!
- 裁量トレードを磨きたい方
- ツール以外にもトレードのルールを模索している方
- 移動平均線について理解を深めたい方
移動平均線は、数あるテクニカル系インジケーターの中で、初心者から上級者まで幅広い層に人気です。
バイナリーオプションのトレードに活用している人も多いので、どういったポイントがエントリーの際に意識されているのかなど、伝えていきます。
- 多くのトレーダーがトレードポイントとして意識しているのは移動平均線のどんなパターン?
- ゴールデンクロス、デッドクロスについてとトレードポイント
- ベガスのトンネルってなに?無料インジケーターやトレードポイントなど使い方も含めて解説。
こちらの内容はバイナリーオプションだけでなくFXや株式、先物取引、仮想通貨など、チャートをベースにトレードをする投資全般に活用できる内容だと思っています。
今の自分のルールの見直しなどの参考にしてください。
バイナリーでも使われている?移動平均線とは?
移動平均線とは、「Moving Avarage」の略で、MAとも呼ばれています。ある値を「平均」して曲線として結んだ線。そのある値とは、「チャートのローソク足の値」です。
一般的によく利用されるのはローソク足の「close(終値)」の値。現在の価格のローソク足と共にチャート上に表示されることもあり、投資家・トレーダーたちにとって意識されやすいこの移動平均線には、投資家たちの心理状態が隠されていると言われています。大きく以下の2種類の移動平均線を好むトレーダーが多いです。
単純移動平均線(SMA)・・・純粋に平均したもの
指数平滑移動平均線(EMA)・・・直近のデータの比重を大きくして計算したもの。
この移動平均線(MA)は、〇〇日線と呼ばれることがあります。
5日線、20日線という事ですね!
これは「直近のローソク足の本数分の平均」という意味です。数字が多ければ多いほど、滑らかな曲線として長期的な線に。短いほど短期寄りの線になってきます。
もともとは日足で使われていたところから、短期トレーダーたちも好んで使い、この移動平均線を活用してテクニカル分析をしているというところです。
- 5日線=土日を除いた1週間は5日。日足で見る方で短期の移動平均線として利用される事が多い。
- 20日線、21日線=バイナリーやFXなど短期トレードをする人で利用している人が多い印象。もともとは、1ヶ月(30日、31日)のうちから土日を引いた場合大体20日,21日になることから。
- 25日線=昔は株式市場は土曜日の午前中まで開場していたことから、1ヶ月のうちの日曜日だけを除いた25日線がよく利用されていて、今でも好んで使っている方がいるという25日線。
- 52日線=1ヶ月が52週間なので、週足で見るときなどによく使われたとされるのがこの52日線。
- 75日線=中長期トレードをする方が好むといわれているこの75日線は約3ヶ月分のローソク足ということで意識されるようになっています。
- 200日線=1年間のうち相場が動いている日数が約200日。長期投資家が好んで利用しているといわれている。
どの移動平均線を使うかどうかはトレーダーの方にもよりますが、個人的には20・21日線や200日線はバイナリーオプションで短期トレードの際にちょっとしたトレンドラインにも利用したりしています。
では実際に、その移動平均線のどのような場面が意識されているのか紹介していきましょう。
移動平均線はトレンドラインに見立てられる事がある
移動平均線は、その名のとおり「平均」です。ローソク足の値。特に終値が移動平均線よりも上にあるか、下にあるかということが世界中のトレーダーから意識されていることだと思ってください。
主に、トレンド相場。
トレンドの変わり目、押し目や戻りといったところで節目となるポイントになります。
たとえばこういった局面です。今回は20日移動平均線の場合で見てみます。
バイナリーでも使いやすい!移動平均線をトレンドラインとして反発
強い上昇局面の場合、FXトレーダーの心理としては、「買いたいけどできるだけ安いところで買いたい」と考えます。
ではどこまで下がったところで買おうか、というところの目安にこの移動平均線はなりやすいのです。このチャートの場合だと、ローソク足が20日線上で下ヒゲをつけて何度か反発。そして上昇していることがわかります。
バイナリーオプションのトレードの中でも、「順張り」で結果を出しやすいといわれているのがこういった押し目のトレードです。
移動平均線をトレンドラインとして突き抜けていったパターン
こちらは逆のパターンです。
下落が続いていた場面でローソク足が大きく上昇し、終値で20日線を越えて確定。その後20日線を下に割ることなく、一気に上昇していっています。
トレンドラインを破られて拮抗が崩れたときと同じく、一気にトレンドが変わったという状況です。
移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスは是非覚えてほしいサインです。
バイナリーオプションでも、好んで使ってトレードをしている人もいるかもしれません。
いわゆる「トレンド転換」や「強いトレンドが発生する」ときに出ることが多いサインです。
短期の移動平均線が、中期・長期の移動平均線とが交差した時のことを「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と呼びます。
交差するときに、短い期間の移動平均線の角度がついている方が信頼性が高いといわれています。
ゴールデンクロス【買い(相場上昇)のサイン)】
「5日線」と「20日線」のパターンで見ていきましょう。
この、青○で囲っている場所がゴールデンクロスです。
短期の移動平均線である5日線が下側で推移していたところから、20日線を一気に上に抜けて交差しています。
デッドクロス【買い(相場上昇)のサイン)】
こちらも「5日線」と「20日線」で説明します。
青○で囲っている場所がデッドクロスです。ちょっとした上昇トレンドで、上側を推移していた5日線が大きく下落し一気に20日線を下回ったというところです。
そこから下落していっています。
ゴールデンクロス・デッドクロスの注意事項
レンジ相場の場合や短期の移動平均線に関しては、それなりに高い頻度でこのゴールデンクロスやデッドクロスが発生します。
ですから、バイナリーのトレードで闇雲に、クロスしていれば何でもチャンス!というわけではないので注意してください!
ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)から一気にエキスパンション(開放)された!だったり、シグナルツールであったり、トレンドが転換するというほかの判断材料などと組み合わせてつかう。そんな印象がいいと思います。
どちらかというと、大きく転換する時に出る予兆ですので、FXのトレードをしている人のほうがより意識する内容ですね。
ベガスのトンネルはFXだけでなくバイナリーオプションでも利用できるのか?
ベガスのトンネルとは?松崎美子さんが提唱した手法
ベガスのトンネルというのは、松崎美子さんの「ずっと稼げるロンドンFX(ファンダメンタルズ取引の実践テクニック)」で紹介されている手法の一つです。
名前の由来はアメリカのラスベガスではなく、「VEGAS」さんというとレーダーの方がベガス式トレードというネーミングで利用されていたことから、ベガスのトンネルと呼ばれているようですね。
こちらは3本の指数平滑移動平均線を利用したもので、「トンネル」を意識してFXトレードをするというところになっています。
実際利用する線は、「12EMA」「144EMA」「169EMA」です。
以下の図のように、短期の移動平均線である12EMAが「ベガスのトンネル(144EMAと169EMAの隙間)を突き抜けた方向にトレードをするというのがベガス式のトレードです。
ベガスのトンネルを一発でMT4に表示できる無料インジケーター「Begashole」
先ほどは手動でEMAを追加することで表示したベガスのトンネルですが、トンネルを見やすくしてくれているインジケーターが無料で公開されています。
それがこちら。
トンネルの色を設定できるようになっているので、今144EMAと169EMA、どちらが上にあるのかトンネルの色を見れば一目でわかるというものです。
画像右下に表示しているのはインジケータープロパティの表示設定ですが、上が144EMAの色、下が169EMAの色です。
この2本の上下の位置関係でトレンドを判断するという方もいるようですね。
トンネルにフォーカスする場合はこのように線の太さを太くしてわかりやすくしてもいいですね!
ベガス式トレードを活用する人はこのカスタムインジケーターをMT4に入れて利用してみてもいいのではないでしょうか。
- カスタムインジケーターをMT4に入れる方法はこちら
バイナリーオプションでベガスのトンネルを利用する例
このベガスのトンネルに関しても、やはり意識しているトレーダーが多いのではと感じています。
先ほどまでに紹介していたチャートを少し先に送ったのが以下のチャートです。
赤○で囲んだ部分を見ていただきたいのですが、まさにベガスのトンネルが抵抗(サポートライン)になって支えていますね。
こういったところで、ベガスのトンネルの部分にタッチしたら逆張りでトレードをするというのは戦略的に有効といえるでしょう。
レンジトレードの発展版になりますが、狙いを明確にできるポイントですね。※こちらは1時間足のチャートですが5分足でも同様に意識されるポイントになっています。
バイナリーでも使える移動平均線と3つの有効なトレードポイント まとめ
移動平均線とバイナリーオプションのトレードでも応用が可能な移動平均線を利用したトレードポイントをお伝えしました。
- ローソク足の終値が移動平均線よりも上にあるか、下にあるかということが世界中のトレーダーから意識されている
- 移動平均線はトレンドラインのようにレジストライン・サポートラインになることがある
- ゴールデンクロス・デッドクロスは「トレンド転換」や「強いトレンドが発生する時」に出ることが多い
- ベガスのトンネルでの逆張りはバイナリーオプションのトレードにも応用できる
移動平均線は最も使われているといえるテクニカル分析のインジケーターです。お気に入りのインジケーターとしていずれかを採用してもいいと思います。
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様々なトレーダーの方に人気の6つのカスタムインジケーターを紹介しています。
関連記事 【【中級トレーダーへの道】無料でダウンロードできる人気インジケーター6選
移動平均線も色々あるんだね!自分で線を引かずにいろんな通貨ペアを見るときに便利そう。
そうだね、トレンドラインを個別に引くのも有効ではあるんだけど、この移動平均線はMT4が自動で引いてくれるところもあるし、紹介したように抵抗になることがある。活用していくと視野が広がるかな。