バイナリーオプションの逆張りで人気のボリンジャーバンドを知ろう!

ジロージロー

今日はバイナリーオプションで人気のボリンジャーバンドについて紹介するよ。


あかねあかね

ボリンジャーバンドって、ジローさんのバイナリーツールにも組み込まれているよね?


ジロージロー

うん、そうなんだ。以前MT4で人気の初期インジケーターでも簡単に紹介したけど、このボリンジャーバンドには相場の動きを見ていくうえで参考になる部分がいくつかある。参考にしていこう。

ボリンジャーバンドについて、バイナリーオプションをしているだけであれば、そこまで深く知らずともトレードをすることができます。

ただ、このボリンジャーバンド。実は相場の状況を表すインジケーターとしても使っていくことができます。

FXや株式、先物取引など、チャートを見てトレードをする投資全般で利用しているトレーダーも多いです。

ボリンジャーバンドを知っておくべき人
  • 将来的にFXや株などもやってみたいと思っている方
  • トレンドが出来た時にバイナリーオプションで連敗を何度も経験したことがある方
  • ボリンジャーバンドって何か知りたい方

今回紹介する内容を知っていると、トレードに有利に働くこともあるので読んでいきましょう。

バイナリーオプションの逆張りで人気のボリンジャーバンドを知ろう

ボリンジャーバンドとバイナリーオプション

ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドについて、ウィキペディアにはこういった記載があります。

トレンド系のテクニカル指標。考案者はジョン・A・ボリンジャー (John A. Bollinger)。一般には逆張りに分類されることが多いが、ボリンジャーは順張りに使用している。「Bollinger on Bollinger Bands」(ISBN 0071373683)、「ボリンジャー・バンド入門」(ISBN 4939103536)にて、利用法が紹介されている。
ボリンジャーは1980年代に発表。ただし、平均+誤差の標準偏差という考え方は金融の世界に大昔からある。例えば、1973年に発表されたブラック・ショールズ方程式もこの考え方に基づいている。

算出方法は、
ボリンジャーバンド = x日の移動平均 ± x日の標準偏差 × y
yとしては、2が使われることが多い。移動平均は、単純移動平均が使われることが多いが、単純以外も使われることがある。単純以外を使用する場合は、標準偏差ではなく、移動平均に対する誤差の二乗平均平方根となる。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から出典

この、「一般には逆張りに分類されることが多いが、ボリンジャーは順張りに使用している。」というところ、奥が深いところでもあるので覚えておきましょう。

ボリンジャーバンドは簡単にいうと、移動平均線を中心にして、上下にバンドを描くように値動きをあらわす線を加えたインジケーターで、統計学の「標準偏差」や「正規分布」を利用しています。

移動平均線の詳細についてはバイナリーでも使える移動平均線と3つの有効なトレードポイントの記事を参考にしてください。

一般的にトレーダーがよく使っているのは、単純移動平均線(直近〇〇本のローソク足の終値の分布)から、平均とばらつきの分布をチャート上に示したボリンジャーバンドです。

バイナリーオプションやFXの逆張りでボリンジャーバンドが人気の理由

バイナリーオプションやFXの逆張りでボリンジャーバンドが人気なのには理由があります。

ボリンジャーバンドでMT4のチャート上に表される標準偏差(正規分布)には以下のような法則があります。

ボリンジャーバンドの法則

バイナリーオプションでのボリンジャーバンド_偏差_考え方

μを中心として、1σ、2σ、3σとあります。μを移動平均線としたときに、直近〇〇本の統計だと、

μ⇔1σの間にローソク足が収まる確率は68.26%。
μ⇔2σの間にローソク足が収まる確率は95.74%。
μ⇔3σの間にローソク足が収まる確率は99.74%。

とみることができます。これらの1σ、2σ、3σはよく使われます。

このばらつきを、チャートの移動平均線(μ)を中心としてMT4上に表示したものがボリンジャーバンドです。

本ブログで紹介しているバイナリーオプション用サインツールInfinite Strikeでもこのボリンジャーバンドを採用していますが、平均値(移動平均線)からローソク足が乖離(離れる)確率がこのぐらいという目安になります。

2σ、3σを超えてくる確率は、全体のローソク足の中で2σ:95.74%、3σ:99.74%という確率に収まるという事です。

これらの高い確率の兼ね合いもあり、「平均から離れすぎたローソク足は、平均に戻ろうとする力が加わる」と考えられています。

このボリンジャーバンドはMT4に標準搭載されていて、システムトレードなどにも組み込まれやすいインジケーターの1つという事もあり、この戻る力を利用して短期のトレードに利用されることが多いのです。

ボリンジャーバンドでの逆張りだけでは勝てない理由

ボリンジャーバンドでの逆張りだけでは勝てない理由

先ほどの確率を見ると、「2σ以内が95.74%なら、そこで全部逆張りで勝てるんじゃないか?」「3σは99.74%だからほぼ100%じゃないか?」と考えてしまった人もいますよね。

ただ、実際のバイナリーオプションやFXのトレードでは、このボリンジャーバンドのみの逆張りで勝ち続けるのは非常に難しいと言えます。

このボリンジャーバンドが2σ以上、3σ以上というのはどういう状況か。想像してみてください。

2σ以上は4.36%、3σ以上は0.26%。特に3σ以上は確率でいうと非常に少ないと誰もが思います。

つまり、逆を返すと「ボリンジャーバンドが3σを超えている相場状況は通常状態ではない」とも言えるのです。

ボリンジャーバンド2σ、3σ以上が発生しやすい為替相場状態
  • レンジ相場がブレイクアウトしてトレンドが発生
  • 大きな指標発表や世界的な事件などファンダメンタルズ的な要因が発生

している時などにローソク足の終値が2σ以上、3σ以上なることが多いのです。

トレンドが発生した際、相場は「バンドウォーク」をする傾向がある

バンドウォークという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
特に、トレンドを重視するFXトレーダーやビットコインなど仮想通貨を保持している方なども意識している人は多いと思います。

バンドウォークはどういう現象かというと、ボリンジャーバンドの2σ~3σの間をローソク足が行ったり来たりしながらトレンドに乗って価格が推移していくこと。※1σ~2σ等も含む

トレンドが強い時に見られる動きです。

つまり、こういった強いトレンドが発生した時にバイナリーオプションで、
「ボリンジャーバンド2σを超えたから逆張り!」
「次の足も超えている…もう一回!」
「まだまだ…絶対に下がるんだ…」
と追いかけ続けると、トレンドの状況によっては10連敗以上もあり得ます。

特に、バイナリーオプション逆張りマーチンゲール手法などを利用していたりすると、一気に全ての資産を吹き飛ばすような目も当てられない結果になってしまう恐れがあります。

例えばこちらの図を見てください。

バイナリーバンドウォークの例

この、黄色でちょっと囲っているところがバンドウォークです。

3σを超えているところもありますが、2σと3σの間を保ちながら下落を続けています。ローソク足で言うところ10本。50分ですね。中に2回戻しはありますが戻した時の終値も2σと3σの間。これを全て逆張りをしていると3勝7敗です。まだこれで収まればいいほうでしょうか。

このように、2σ以上の4.36%は連続して出現することがあります。ボリンジャーバンドの確率マジックには十分に注意が必要です。トレンドが出ている時に逆張りを続けて引くに引けなくなるというのは、バイナリーオプションで王道の負けパターンです。

バイナリーオプションで逆張りをする場合、バンドウォークには十分に注意しましょう!

ジロージロー

実は僕もバイナリーオプションを始めた頃に「このボリンジャーバンドの確率であれば無敵だな」と考えてひたすら逆張りをやってみていたことがあったんだけど、ある時15連敗をして後半は熱くなってトレード金額を上げて資金がなくなってしまい絶望したことがあったよ…


あかねあかね

そうなんだ…そういうルールにしてたら熱くなってしまいそう…

トレンドを見極めよう!ボリンジャーバンドのスクイーズとエクスパンション

トレンドを見極めよう!ボリンジャーバンドのスクイーズとエクスパンション

このボリンジャーバンドは「相場の収縮(スクイーズ)と拡張(エクスパンション)」をチャート上で一目で判断しやすいインジケーターになっています。

相場の収縮(スクイーズ)と拡張(エクスパンション)とは、つまり投資家達の売りと買いのバランスの推移です。

相場の状況は大きく分けるとレンジ相場、トレンド相場があります。

いわゆるレンジ相場はこのボリンジャーバンドがスクイーズ(収縮)状態。トレンド相場は、エクスパンション(拡張)状態であるといえます。このボリンジャーバンドもスクイーズ(収縮)状態とエクスパンション(拡張)状態を交互に繰り返し相場は形成されていきます。

言い換えると、レンジ相場・トレンド相場も交互に訪れるということです。ボリンジャーバンドを見ることで視覚的に一目で今がどういった状況かを判断することが出来ます。

こちらの図をみてください。MT4でGBPUSDの5分足に、ボリンジャーバンド2σと4σを表示しているものです。

ボリンジャーバンドはスクイーズ(収縮)とエクスパンション(拡張)を繰り返すの例

ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)状態

上の図の中央部の青い囲みの部分。

ボリンジャーバンドがスクイーズ(収縮)状態は、相場の売りと買いが拮抗している状況です。

トレンドが発生した後、徐々にローソク足の動きの幅が狭まってきます。スクイーズ(収縮)が縮まれば縮まるほど、力は蓄積されていきます。レンジ相場が長く続けば続くほどブレイクアウトした時の勢いが強い。というのと同じですね。

FXのトレードでは、いわゆるこのスクイーズからエクスパンションした時(レンジブレイク)を狙っていくトレーダーが多いです。トレンドに乗っていくということです。このように、ボリンジャーバンドが縮まってきているということは力のバランスが崩れた時どちらかに大きく動く可能性がある。ということを覚えておきましょう。

バイナリーオプションの場合、レンジの上下で逆張りをすることに夢中になっていて、このスクイーズからエクスパンションの動きに気づくことが出来ず、ひたすら追いかけてしまって大損をしてしまうというケースがあります。先ほど紹介したバンドウォークのようなものですね。

そして、このスクイーズ(収縮)状態の拮抗が崩れると・・・

ボリンジャーバンドのエクスパンション(拡張)状態

ボリンジャーバンドはスクイーズ(収縮)を経て、エクスパンション(拡張)状態になります。

これは、先ほどの図の右側の部分ですね。縮まったバネが一気にビョーンと伸びるように、ローソク足も拮抗が崩れて動き出した方向に一気に進みます。

エクスパンション(拡張)状態になったボリンジャーバンドは、ローソク足を中心にして一気に広がります。この時、チャートに入れているボリンジャーバンドを見ながら、あ・・・一気にトレンドが出来るかも。と判断できるわけです。

注意して欲しいのは、最初に一気に広がったからといって、必ずそちらに進んでいくとは限らないということ。重要指標発表などで片側に大きく動くと見せかけて、一気に逆方向に動き出すということが往々にしてあります。

ただ、確実に相場の状況が変わった。という判断になりますので、覚えておいてください。

バイナリーオプションで人気のボリンジャーバンドはFXでも人気のインジケーター

バイナリーオプションで人気のボリンジャーバンドはFXでも人気のインジケーター

今回紹介したバイナリーオプションで人気のインジケーターであるボリンジャーバンド。

標準偏差を利用していることで逆張りにも利用が可能であり、さらにトレンドを把握する上で目安にもしやすい。

利用しているトレーダーは非常に多いといえるでしょう。今回紹介した内容は、ご自身のトレードの軸を作っていくうえでの1つの目安に組み込む為のベース知識にもなりえますし、相場全体を観ていく上での参考にもしていただけると思います。

ボリンジャーバンドの特性である、標準偏差やMT4上の表示。バンドウォークやスクイーズとエクスパンションなどの基本的な部分は是非覚えておくことをおすすめします。

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あかねあかね

ボリンジャーバンドって逆張りのイメージが強かったけど、こんな使い方があったんだね!


ジロージロー

そうなんだよ。むしろFXなどでは、スクイーズとエキスパンションのほうが重要になってくるんじゃないかな。