ストキャスティクスについては以前初心者向けの初期インジケーターのところで触れてみたけど、実際にトレードにどう使っていくのがいいか、など伝えていければと思うよ。
ストキャスティクス。オシレーター系のインジケーターだっけ?買われ過ぎ、売られ過ぎとかそういうやつ?
厳密にはちょっとちがうけどイメージとしてはそんな感じだね!じゃあ早速見てみよう。
この記事はこんな方におすすめ
- ストキャスティクスのゴールデンクロス・デッドクロスについて知りたい方
- 具体的にゴールデンクロスとデッドクロスはどういうところかMT4のチャートを見たい方
- バイナリーオプションやFXでストキャスティクスをどうやって使っていけばいいか知りたい方
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスとは、過去のローソク足の高値・安値を基準に見て、現在の終値がどのくらいの位置にあるかを数値化したテクニカル指標の事です。
「%K」「%D」「%SD」という3つの指数から構成されています。
%K=(現在の価格-直近のローソク足「N」本の最安値)÷(直近のローソク足「N」本の最高値-直近のローソク足「N」本の最安値)×100
%D=((現在の価格-直近ローソク足「N」本の最安値)を過去「M」本分合計したもの÷(直近のローソク足「N」本の最高値-直近のローソク足「N」本の最安値)を過去「M」本分合計したもの×100
%SD=%Dの「L」本単純移動平均線
式にすると難しいので内容を深く覚える必要はありません。
ファースト・ストキャスティクスとスロー・ストキャスティクス
先ほど挙げた3つのパラメーター(%K、%D、%SD)を使って分析を行いますが、
- %Kと%Dを利用したものはファースト・ストキャスティクス
- %Dと%SDを利用したものはスロー・ストキャスティクス
と呼ばれています。
「M」、「N」、「L」に数字が入るのですが、
MT4の初期値は「M」=5、「N」=3、「L」=3で使われています。
基本的に、初期値で使っている人が多いです。
ここで、MT4上でストキャスティクスを使ったことがある方は疑問に思う人がいるのではないでしょうか?
あれ、ストキャスティクスって「メイン」と「シグナル」の2本の線しか表示されなくない?
そうです、MT4上でのストキャスティクスは2本しか線は表示されません。
線の色の設定画面はこんな感じです。
実際にチャート上に表示させながら伝えていきます。こちらがストキャスティクスを表示した画面です。
細かい手順はほかのインジケーターと同じですので、もしわからない場合はこちらの記事をみながら入れてみましょう。
「挿入」ー「オシレーター」ー「Stochastic Oscillator」でチャート上に表示ができます。
初期設定の場合、先ほど紹介した「M」=5、「N」=3、「L」=3になっていますが、それぞれ設定の値は上のような、インジケーターのプロパティ→パラメーターから変更が可能です。
「M」=%K期間=5
「N」=%D期間=3
「L」=スローイング=3
実は、このスローイングの設定値によって、ストキャスティクス上に表示される線の種類が異なります。
- スローイング=1の場合 ※ファーストストキャスティクス
メイン(緑色のライン)=%K
シグナル(赤色のライン)=%D - スローイング=2以上の場合 ※スローストキャスティクス
メイン(緑色のライン)=%D
シグナル(赤色のライン)=%SD
初期設定(デフォルト)の場合、スローイングは3ですから、多くの方が使っているのはスローストキャスティクスという事ですね。
見比べていただけるとわかると思いますが、スローストキャスティクスのほうが滑らかな曲線になっています。
ファーストストキャスティクスはギザギザに動いていますね。
どちらも好みによって使い分けていくのがいいと思います。
ストキャスティクスを使ったバイナリーオプションでのエントリー判断例
ちょっと計算の内容とかは難しいな…、どうやってFXの売買とかバイオプの取引に使っていくの?
ではいったいこのストキャスティクスをどう使っていくのか、MT4チャート上での見方やポイントを紹介します。
%K、%Dの値が80%以上、20%未満になった時
このストキャスティクス。
%K、%Dの数値で目安とする人が多いといわれているのが、
80%以上になっていると、上がり過ぎている為売りの目安
20%以下になっていると、下がり過ぎている為買いの目安
です。
この〇〇%という目安の線を、インジケーターウィンドウに点線で引くことができます。
70%や75%など色々と人により好みがあります。
設定変更は、インジケーターの設定の「レベル表示」タブで変更が可能です。
単体で判断するのにはちょっと材料が不足しているのと、強いトレンドが出ている時は、どうしても値が80%以上にずっとなってしまう。といった形になってしまいやや危険な側面があります。
%Dと%SDの値がゴールデンクロス、デッドクロスになった時
こちらの図の黄色の〇で囲ったところを見てください。
ゴールデンクロス、デッドクロスという言葉はトレードのチャート上で見ている方が多く、最もポピュラーなものが移動平均線を利用したゴールデンクロス、デッドクロスです。
このゴールデンクロス、デッドクロスはストキャスティクスでも意識されているポイントです。
例を挙げると、ゴールデンクロスが発生したら買いシグナル、デッドクロスが発生したら売りシグナルというように使われます。
移動平均線でも同様ですが、主に、
早い線(短い時間単位の線)が遅い線を抜いていく時。
トレンドが変わる(トレンドができる)ところの目安ともされています。
このストキャスティクスのデッドクロス、ゴールデンクロスに関して、バイナリーオプションで比較的目安になるポイントであることから私はちょっと注目しています。
強いトレンドが出来た時も、あまり連続して発生するものでもありませんので、トレンドをひたすら追いかけていってしまうという類ではない事から精神的にも楽な部分があります。
ただ、単体での判断はやはり弱い部分もありますので、その他の判断基準と合わせて。
たとえば、
- 水平線やフィボナッチを引いてストキャスティクスのゴールデンクロス・デッドクロスと複合してトレード
- %Dが80%以上の状態でゴールデンクロスが発生した時にトレード
- 1時間足のトレンド方向(移動平均線の傾き)にのみ、ゴールデンクロス・デッドクロスが発生したらトレード
など、複合した条件の1つとして検討するのはいいと思います。
ストキャスティクスなどのオシレーター系をトレードの判断で使うのは危ないと聞いたことがある?
これは、FXトレードでよく言われています。
このオシレーター系インジケータに関しては、どうしても逆張りの判断基準になってしまう事が多い為、FXのトレードで利用するのには注意が必要という事です。
FXはバイナリーオプションとは異なり、価格の差益・利幅を狙っていくトレードです。
その為、FXではトレンドに逆らったトレードはリスクがとても大きく、ダマシがあった時など逆張りはリスクが大きく大敗しやすい為おすすめされていません。
FXの場合は、このストキャスティクスやRSIなどのオシレーター系インジケーターはどちらかというとエントリーではなく、利確の目安に使われていることが多いのです。
利確で使われる=そこで一時的に反転する可能性がある=バイナリーオプションではチャンスにもなる
ということで、いずれにしても、目安としている人が少なからずいるインジケーターですから、バイナリーオプションで短い時間の反転を狙う時に利用しやすいのは間違いありません。
是非試してみてください。
まとめ
【初心者向け】ストキャスティクスのゴールデンクロスとデッドクロスを狙う!ということで説明してきました。
- ストキャスティクスは過去のローソク足の高値・安値を基準に見て、現在の終値がどのくらいの位置にあるかを数値化したテクニカル指標で、20%と80%、%Dと%SDのゴールデンクロス・デッドクロスが意識される。
- ゴールデンクロスは緑の%Dが赤の%SDを下から上に抜いた時、デッドクロスは緑の%Dが赤の%SDを上から下に抜いた時。
- ストキャスティクス単体でのトレード判断には注意。水平線やフィボナッチなど他の判断材料やルールと併用するのがおすすめ。
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クロスしたらエントリーっていうルールも作りやすいね!でも勝率はどのくらいにできるのかな?
そうだね,55~60%くらいの勝率を出せたりもするけど、通貨ペアや相場状況によって変わってくるのも結局事実。ただ、ストキャスティクスはルール化をすれば大きな力になる可能性を秘めているインジケーターだと思うよ!