明けましておめでとうございます♪2019年もよろしくお願いします。
明けましておめでとう!こちらこそよろしくね。投資の世界は自分の成長を実感しづらいけど、1年後成長を実感できるようにコツコツ取り組んでいこう。
はい♪年が明けてからバイナリーオプションをやろうと思ってチャートを見たんだけど、すごい動いたね。
そうなんだ。世界的にニュースにもなってるけど、わかりやすくドル円で説明すると短時間で109円から104円まで約5円の暴落をした。この件について注目してみよう。
【2019年】年始の為替相場(ドル円)暴落
為替のドル円の大暴落(円高ドル安)、その他の通貨ペアの大変動について、FXやバイナリーオプションをしている人はすでにご存知の方も多いかもしれません。
1/3の日本時間早朝7時過ぎの出来事。
サラリーマンの方は、正月休み最終日の方も多かったはずです。
ツイッターなどでもかなり多くの被害報告が上がっており、ポジションをロングで持ち越していた方の多くは強制ロスカットで損失となってしまったのではないでしょうか。
反対に、ショートでポジションを持っていた方はうまく利益を出せている人もいるのかもしれません。
私は動作させているEAや持ち越しのトレードはありませんでしたが、裁量でFXトレードしていた部分に関して損失となりました。
今回、バイナリーしかやったことがない方にとっても、チャートが明らかにおかしい状況だということはわかると思います。
とはいえ、こういう状況は事前に予測が出来るわけでもありませんので、日頃からこのようなリスクが起こる可能性があるということを頭に入れて行動する。
私自身、そういった教訓にしようと思います。
では、何故今回このような事が起こったのか、そしてバイナリーオプショントレードにおいて考える事。
FX会社の選定について考えるべきこと。
などを書いて行けたらと思います。
何故このような暴落が起こったのか。4つの理由。リーマンショック越え?
私の個人的な見解ですが、様々な要因があると思っています。
2018/12/20のFOMC発表後を受けて、株価大暴落
ファンダメンタルズ要因(国や企業などの経済状態)になりますが、2018/12/20にFOMC( 連邦公開市場委員会)の発表がありました。
アメリカの金融政策を決定する会合の事ですね。
年に8回開催されますが、その中でも3月、6月、9月、12月は会合の後に記者会見もある為、大きく注目されるものになっています。
現在の景気の判断や、為替に直接影響するだけでなく、株式や世界中のマーケットに影響を及ぼす政策金利に関しての発表があります。
今回はこのFOMCの発表自体、市場の想定通り2018年に4回目の利上げが決定されたわけですが、
FRBパウエル議長は記者会見にて
「追加利上げには最終的な到達地点と道筋の双方についてかなりの程度の不確実性がある」
と述べ、従来の3回予定→2回予定とペースを引き下げ、慎重に対応する姿勢を見せています。
2019年のアメリカの経済成長に対しても不安感があるという内容や、トランプ大統領からの政策金利据え置きを求めるツイートなども相まって、アメリカの株価である、NY(ニューヨーク)ダウが大幅に下落。
市場にリスクオフ(リスクを回避しようというトレーダーの行動)が強まったのではないでしょうか。
そうなってくると、市場で安全資産とされている日本円を買う流れが強まります。
すなわち「円高(ドル安)」の方向にドル円は動いてきます。
日経平均については、ドル円が円高に動くほど連動して下がりやすいという相関関係がありますので(絶対ではありませんが)、株式相場は大幅に下げていく…。
2018/12/25に日経平均が1000円以上下落し、1年3ヵ月ぶりに2万円を割る結果となり…NYダウ・日経平均共に下落幅はリーマンショックと同規模の下落。
NYダウに至っては12/21までの時点では、下げ幅が単月過去最大の3,093ドル。
※12/26には前日比1086ドル高、上昇率が約5%と過去最大の上げ幅を記録していますが(^^;)
このFOMC以降、
クリスマス休暇~正月までの相場の不安定さ。
そして正月明けの今回の暴落。
FOMCでの発表が、今回の暴落の原因の1つに見える気がします。
1/4に発表されたアメリカの雇用統計は、雇用者の伸びが10か月ぶりで平均時給の伸びも加速しているという事から、ドルにとっては好材料といえそうですが、いまだリスクオフムードが漂っている事は間違いありません。
テクニカル的に三角持合い(シンメトリカル・トライアングル)を抜けた後だった?
このチャートはドル円(USDJPY)の日足です。
見ていただくとわかる通り、FOMC直前の12/18に三角持ち合いを下側に抜けていることがわかります。
ファンダメンタルズ要因だけでなく、テクニカル要因としても、しばらく日足でじりじりと売り方と買い方の拮抗が収束してきていた中で、溜まっていた力が一気に開放されたことも要因の1つではないかと思っています。
これは小さい時間足でも同様の事ですが、小さく収縮したチャートに溜まったエネルギーはいつかどちらかに大きくブレイクアウトします。
そして、111.35付近に水平に引けるラインも意識されていましたが、ラインを超えてレジサポ転換となり、上昇を阻まれてそのまま下落をしていったという形です。
とはいえ、一気に落ちすぎているのは次にあげる理由が大きいと思っています。
アップルショック?アップル社の業績大幅下方修正
アメリカアップル社が1/2に発表した2018年10月~12月の売上高の見通しを、当初予想していた額から大きく引き下げたという事がありました。
そのことにより、世界の景気状況が悪くなるという判断もあったのでしょう。
アップル社の業績大幅下方修正の大きな理由は、売上高の2割を占める中国を中心としたアジア圏でのスマートフォン販売が不振だったという事です。
これは様々な会社安価で性能のいいスマートフォンを開発していることや、スマホ自体の普及率が上がっていることも影響していると思いますが、やはり米中貿易摩擦も関係していそうですね。
皆さんの記憶にも新しいと思いますが、12月はファーウェイ(HUAWEI)社の問題などもありました。
日本でも政府としてファーウェイ製品の除外を表明。各スマートフォンキャリアから消えることになりました。
このファーウェイ事件、実は大きく関係しているのかもしれないなと考えてしまいます。
以下は、キャノングローバル戦略研究所様のコラムに掲載されている、IMF世界経済見通しデータベースをもとにした世界経済全体に占める国・地域のGDPウェイトの推移グラフです。
見ていただくとわかる通り、中国が大きく伸びているという事がわかります。
考えすぎかもしれませんが、今回のファーウェイ事件、中国は当然納得がいっていないでしょうし為替全体、世界経済に影響を及ぼすような仕掛け・報復をしてきたとしてもおかしくない気がするのは私だけでしょうか。
フラッシュクラッシュ?1/3というトレード量が最も少ない状況での仕掛け
暴落をした1/3 日本時間7:00頃は、時間帯的にシドニー市場(オーストラリア)が開いている状況で、特に何かファンダメンタルズ的な要因があったわけではありません。
ここまで紹介した前提条件によって、円高ドル安の流れができていた中で大量の売りが出たのではないかと考えています。
この早朝の空白時間はバイナリーオプション会社でもトレードをできなくしている会社が多いです。
それは、
チャートが一方的な動きをしやすい。
取引が少ない為まったく動かず凪のように行ったり来たりする。
というところにあります。
トレード量が少ないことで、大口の取引が発生した場合に一気に片方に動きやすいのです。
相場は片側に動き出すとなかなか止まらないものです。
物理学で言う慣性の法則のようなもので、落ちている勢いはそう簡単には止まりません。
該当の時間帯、リアルタイムで相場に向かっている人は少なかったはずです。
大きな理由は、ストップロス(損切)の注文をしていたトレーダーや機関による決済が加速。
「損切をする(ストップロス)」=「支えていた力がなくなる」=「売り注文と同義」
となりますので、今回のように一気に相場が下落していくという事です。
これは今回のような暴落に限らず、支えが強ければ強いほど決壊した時の勢いは強い。
すなわちブレイクアウトに繋がってくるという事です。
短い時間足でも同様で、実際にトレード時に水平線を意識するといいというところはこのような理由もあります。
初心者の方の、短期トレードでの水平線を引く時のイメージはこちらの記事で紹介しています。
今回の件、フラッシュクラッシュ(Flash crash)と呼んでいる方も多いようですが、その名の通り「瞬間的な暴落」という意味で使われていますね!
2010年5月に数分間でNYダウの平均価格が1000ドル近く下落したことがありました。
その時も複数の要因があって、明確な理由がわからず・・・というところだったようです。似ているので今回もそういった名称で呼ばれているようですね。
ここまで色々書いているものの、結局のところは未来の事はわからないという事です。
なので、そのリスクをどのように抑えながら相場に向き合う事が大事だと改めて実感しますね。
なんだか色々な原因があったように感じるね。今回すごい真面目…。
いつも真面目だよ。新年早々、チャートを見ながら驚愕したからね。色々と考えさせられるけど、新年だし、色々考えたところを記事にしてみたんだ。実際にじゃあどうやっていくのかが大事だね!
FXにおいて退場者続出。今回の場合、借金などを負うことになるの?
今回の暴落に関しては確かに急激な下落ではありましたが、恐らくは借金をするレベルではないでしょう。
ツイッター等のつぶやきでも「ロスカットされて損失を出した」という内容が多かったようです。
FXには一応安全装置のようなもので強制ロスカットという機能が付いています。
強制ロスカットとは、自分自身が入れている資金が、トレードの損失の一定割合を切ると強制的に決済処理されるというシステムです。
これは国内・国外どちらのFX会社にもついていて、証拠金維持率は会社によって異なります。
(100%、60%、50%、20%など。国内は50%以上が多く、海外は20%など低いところも出てきています。)
ですから、大抵の場合はこの強制ロスカット機能によって、
「入金している資金」>「損失」
となります。
FXで借金を負う可能性はあるのか?
国内のFX会社を使用している場合、可能性はあります。
極稀に
「損失」>「入金している資金」
になってしまうことがあります。
近いところでいうと、2015年1月15日に発生したスイスフランショックです。
こちらは余りにも値動きが激しすぎて、強制ロスカットが発動せずトレードもできず。
ものの数分でEURCHF(ユーロスイスフラン)などは5000pips(今回の10倍。ドル円だと50円)の値動きをしました。
ここまで激しい値動きとなると、FX会社のシステムが追いついてこないので強制ロスカットは反映されず。
色々なトレーダーがアクセスするので取引サーバが固まる。
トレーダーにできるのはチャートを見ていることだけ・・・。
マイナス分全てを「追証」という形で証券会社に借金として返済する義務が生じてしまいます。
こちらにはその時トレードしていた方々の書き込みがまとめられています。
ちょっと刺激的な内容も含まれていますので、見る時は注意してください。
また、週末など取引注文や決済ができない間に、世界を揺るがすような事件が発生した場合などもやはり同じような事が発生する恐れはあります。
「ゼロカットシステム」が国内FX会社と海外FX会社の大きな違い
海外のFX会社のほとんどが、「ゼロカットシステム」を採用しています。
「ゼロカットシステム」は入金している額以上の損失はFX会社が負担する。
トレーダーのリスクは入金している証拠金のみに限定されるという仕組みです。
トレーダーにとってはこれは大きなメリットといえる内容です。
※その分FX会社にとってはデメリットになるわけですが、その分はトレード時のスプレッドやスワップポイントなどの手数料に反映されています。
さきほど日本国内のFX会社を利用している場合、借金の可能性があると書きました。
では何故日本のFX会社はこの「ゼロカットシステム」を採用しないのか。
これは、日本の法律である金融商品取引法によるものです。
金融商品取引法では、「顧客の損失」を業者が補填することが禁止されています。
その為、日本の会社ではゼロカットシステムを採用することができないのです。
当然日本の会社にしかないメリットもあり、それぞれメリットデメリットはありますが、私個人的な考えとしては初心者のうちはこのゼロカットシステムを扱っている海外の会社でリスクを限定的にするのが安全だと考えています。
FXをしたことがない人で、FXで大きな借金をする原因は高すぎるレバレッジのせいだと勘違いしている方がいますがそうではありません。
※レバレッジが高い=ギャンブル性が高くなる という意味で言うと、別の意味での借金の理由にはなります。
日本の会社はレバレッジが25倍以下になり規制が入ったので安全。というわけではないことは覚えておきましょう。
日本のFX会社と海外のFX会社、NDD方式(ノンディーリングデスク)とDD方式(ディーリングデスク)の違い、レバレッジ、スプレッドやスワップポイントなどそれぞれの違いについてなどは、いつか別の機会に触れていきたいですね。
バイナリーオプションは大暴落とかが起きても大丈夫なの?
バイナリーオプショントレードは、一回のトレードに対して損失額はエントリーした金額に限定されているので、直接的な被害はありません。
バイナリーオプションについては、メインメニューの「初心者はこちら!」に概要を載せていますので参考にしてください。
ただし、全く無関係とは言えません。
最も注意すべきは、自分自身の暴走を防ぐ必要があるという事です。
大きく動いた時や反転を狙っていてさらにチャートが予想と逆方向に進んでいった時。
どうしてもトレードをしたくなってしまうのが、人間です。
私も正直悔しくて何度も追いかけてしまったことが過去あります。
予想と外れてしまった時などはムキにならず、冷静に。
ポジションを持たなければ損失を出すことはありません。
深呼吸して、一回捜査している手を止めるようにしましょう!
それぞれのバイナリー会社は相場の大変動が起きた時大丈夫か?
というところもありますが、おススメのバイナリーオプション会社で紹介している会社はそれぞれ顧客資金を分別管理しているとのことですので問題はないでしょう。
今回の暴落を見て、自分自身のトレードスタイルを一度見直し、2019年をいい年にしていきたいと個人的にも考えています。
FXは今回みたいな時は結構大変そうだね。難しそう。
そうだね、正直今回の件も運がいい人は爆益を出しているかもしれない。でも、こういった暴落や暴騰は何年かに1度くらいのペースであり得ること。実際に大損失を出してからでは遅いところがあるから、日頃から無理なトレードはしないことを心がけるようにしよう。
はい。2019年もどうぞよろしくお願いします♪