今日はまず、バイナリーオプションの歴史について説明するよ。
バイナリーオプションの歴史。勉強ってことだね。
うん、トレードと直接関係があるわけではないけど、バイナリーオプションをしていくうえでどういう投資なのかを知っておくことは大事なことだと思うから、要点だけ抑えておこう。
この記事はこんな方におすすめ
- バイナリーオプションの歴史に興味がある方
- これからバイナリーオプションを始めようと考えている方
- 日本と海外でバイナリーオプションのルールの違いがあることを疑問に感じた方
バイナリーオプションはシンプルな投資ですので、特に歴史など知らなくてもトレードをすることはできます。
ただ、せっかく自分でバイナリーオプションをすることを選択し取り組んでいくと決めたのであれば、ある程度どのような投資なのか知っておきたいところです。
今回はバイナリーオプションの歴史について紹介していきます。
バイナリーオプションの元であるFXの歴史
バイナリーオプションはFXのオプショントレードと言われていることもありますので、簡単ですがFXの歴史についても触れていきます。
2000年以前は、日本で個人で行える「投資」といえば株式投資が一般的でした。そのような中でFXは1998年に日本でサービスを開始。しかし、一部の金融機関の店頭での取引のみという限定的な取引しかできなかったこともあってなかなか普及はしませんでした。
しかし、2000年代に入ってインターネットが普及しはじめたこともあって、FXをする個人トレーダーが徐々に増えていくことになります。
「個人で投資ができ、短期間で大きく利益を出すことができる投資」という事でどんどん人気が出てきました。昨今で言うところの「仮想通貨」と同じように、一気に人気が出たイメージです。
法整備が整っていない状況の中で、利用者が爆発的に増えたこともありFXを取り扱う会社も増えていきました。当時の日本のFX会社はレバレッジ500倍という現在の海外のFX会社と同じ水準でした。
サラリーマンや主婦の中でも数百万、数千万円の利益を出す人が現れてきたりしたことなどもあって、FXが様々な雑誌やメディアにも紹介されるようになります。
日本の主婦やサラリーマンなどが昼休みの時間などに一斉にトレードをすることで相場が大きく動く。
日本の個人投資家が相場を左右させるくらい力があるという意味で、その現象をアメリカやヨーロッパの経済紙が「ミセス・ワタナベ」という言葉を作るほど、流行っていたのです。
そのようなFXブームの中、参加者も増加していく中でFX会社の競争も激化していく2009年、バイナリーオプションが日本に上陸したのです。
バイナリーオプションは2009年に日本上陸
バイナリーオプションが誕生した歴史。
それは、イギリスのIGグループホールディングス株式会社が、2003年にバイナリーオプションの金融商品化を行った時と言われています。
それから6年後。バイナリーオプションが日本に入ってきたのは2009年。
2009年といえばリーマンショックなどによって、世界的な金融危機が起こったのは皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
ハイレバレッジでFXトレードを行っていた個人投資家の中で、大きな損失を出してしまった人が続出。「FX=大損をする」というマイナスイメージがついてしまったこともあり、空前絶後のFXブームは沈下してきていました。
様々なFX会社が顧客獲得をする為のプロモーションを行っていた中で、それまではFXを主力商品として扱っていたFX Online Japan(現在のIG証券株式会社)が、2008年にIGグループホールディングスと業務提携を結んだのです。
これによりIGマーケット証券と名前を変更することによって、2009年からバイナリーオプションを日本の市場に投入する運びとなりました。
その後、世界経済が落ち着いてきたことにより相場がある程度安定を取り戻してきたことや、バイナリーオプションが日経新聞でも紹介されたこともあり、少しずつ金融取引の一つとして注目されるようになったのです。
バイナリーオプションはそのシンプルなルールから、FXと比べても簡単に始められることもあって、日本企業でも取り扱う会社が増加。
そんな中、FXについては法整備が進み、2010年、2011年と段階的に行われることになり、レバレッジは500倍から現在の最大25倍にまでに制限されました。
そのことによって、短期で利益を出せる可能性があるバイナリーオプションの人気はさらに高まり、一時は現在の仮想通貨のように様々に取り上げられた背景があります。
バイナリーオプションの日本国内業者規制(2013年)
FXもバイナリーオプションも、何も知らずに何となくトレードをしてしまうと「ギャンブル」要素が強くなってしまいます。
そのようなギャンブル的なトレードをすることによって、資産をすべて失ってしまう人が増加してきたのです。
2011年に規制がかかったFXから2年。バイナリーオプションについても、2013年に日本国内業者は規制がかかります。
- 最短の取引時間(満期時間、判定時間)が2時間になった
- 現在の時間の価格からトレード開始できなくなった
- レンジトレードなどが禁止になった
それまでのトレード時間は最短で30秒だったわけですが、その短期トレードで資金が倍になるような取引はギャンブル性が高いという判断です。
更に、ルールの規制に伴ってシンプル性が失われたことになりました。その為、従来のトレードスタイルでバイナリーオプションをしたいトレーダーは、海外のバイナリーオプション会社を利用することになっていったのです。
なお、FXについても海外の会社は高いレバレッジで取引をすることが可能であり、トレーダーは国内の会社でしかトレードをしてはいけないという決まりはありませんので、そこは安心していただいて大丈夫です。
FX、バイナリーオプション共に信頼性の高い会社は海外での金融ライセンスを取得しており、日本人のサポートスタッフもいることがほとんどです。
ただし、従来のルールでトレードができるメリットがある反面、海外というところもあり利用するトレーダー側でも最低限の知識は持っておいたほうが良かったり、選択するバイナリーオプション業者の選定は十分注意したほうがいいでしょう。
バイナリーオプションの歴史 まとめ
ここまで、バイナリーオプションの歴史を紹介してきました。
バイナリーオプションは現在も日本のFX会社でも利用ができますが、紹介した通り規制により短期のトレードが出来なくなっていて、現在は短期トレードをする場合は海外のバイナリーオプション会社を利用する。
というスタイルが一般的です。
バイナリーオプションの歴史は、世界的にも発祥からまだ15年。
そのシンプルなトレード方法から今後も参加者は増えていくのではないかと考えています。
しかし、簡単なルールであるがゆえに、何も知らないで取り組むと損失を出しやすく、また悪質な業者や「必ず勝てる」などをうたう詐欺まがいの方々が増加傾向であるのも事実です。
バイナリーオプションでトレードをすることのリスクや、始めるにあたっての準備などはしっかり行いトレードをしていくようにしましょう。
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バイナリーオプションの特徴、準備すべきことなどを厳選して紹介しています。
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FXもバイナリーオプションもこんな歴史があったんだね。思っていたよりも歴史は浅いんだ!
そうなんだ。インターネットの普及っていうのが大きいと思う。個人が自由に投資できる環境になってまだそこまで経っていない。これからもさらに投資を取り巻く環境が色々と環境は変わってくるかもしれないと思うと楽しみだね。